第1話 渡辺健児さんの経歴 -【業界インタビュー Vol.6】シンテグレート合同会社 & 株式会社ヴィック

Kvizプレゼンツ☆ 建築ビジュアライゼーションに携わるスペシャルな方にお話を聞いてみよう!というコーナー!
私、天野愛子 こと 「あいこ」が、フリーランス2年生としての立場から、いろいろと業界の「わくわく」を伺っていきます!
はじめましての方もこのコーナーを楽しみに読んでいただいている方も、どうもこんにちは。あいこです。
このコーナーでは、私自身よくわかっていないこと、今知りたいことたいこと、知っていれば選択肢広がるだろうな~ってことを、たくさんたくさん聞いていきたいと思います!

インタビュー第6弾は、シンテグレート合同会社・代表社員で株式会社ヴィック・代表取締役の渡辺健児さんと、同じくシンテグレート合同会社 マーケティングマネージャーの小西恵一さんに、お話をお伺いしてきます!

渡辺 健児氏

渡辺 健児氏

1993年日本大学芸術学部デザイン学科卒業。メーカーのデザイナーを経て2000年~2008年にロンドンに滞在して建築CGの制作に携わる。2008年に帰国後「コンピューター・ビジュアリゼーション」を設立して多くの著名建築家のビジュアライゼーションを手掛ける。2013年に「表参道けやきビル」の施工BIMサポートからBIM事業を展開。2015年にシンテグレートのパートナー・ディレクターに就任して日本法人を統括。複雑な形状の施工サポートやBIM導入、VR・MRの活用など、情報技術と最新テクノロジーを駆使して建築産業の変革に取り組む。(株)ヴィック代表取締役。

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株式会社ヴィック
設立:2015年法人化 名称を株式会社ヴィックとした
内容:3Dテクノロジーを中心としたビジュアライゼーション
詳細:建築のパース、アニメーション、VR、モデリング、シミュレーション
顧客:アトリエ系設計事務所、組織設計事務所、ゼネラルコントラクター、建築コンサルタント、ディベロッパー
URL:https://vicc.jp

シンテグレート合同会社
設立:2015年 日本法人設立
内容:コンピューター・テクノロジー用いたBIMコンサルテーション
詳細:BIMプロジェクトサポート・BIMの導入・ソフトウェア開発・販売など
URL:https://syntegrate.jp

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渡辺さんが率いる2社!BIM業務を主におこなうシンテグレートとビジュアライゼーションをおこなっているヴィック。訪問してびっくり!2社は同じオフィスでお仕事を進めているじゃない!一体どう連携してお仕事進めているんだろう?お仕事の内容についてはもちろん、2社の関係性についてもお伺いしていきたいと思います!

そして、大大大(×100)問題のBIM!一体全体BIMってなんなのさ!?BIMとは何かって基本的なお話や、活用方法、日本と海外のBIMの活用の違いなどをお伺いしていきたいと思います。シンテグレートさんはBIMの日本トップクラスですからね!これからのキャリアのためにもトップクラスの知識を吸収させてもらいます!No more BIMについてなぁなぁ!

シンテグレート合同会社・マーケティングマネージャーの小西さんと槙田編集長を含む4人でレッツ トーク トゥギャザーです!
新入社員の方にもちゃっかりインタビューしてますので、是非最後までご拝読ください。

シンテグレート合同会社・マーケティングマネージャー 小西 恵一氏

シンテグレート合同会社・マーケティングマネージャー 小西 恵一氏

渡辺健児さんの経歴

World Trade Center / Richard Rogers Partnership ※ヴィックウェブページより

World Trade Center / Richard Rogers Partnership
※ヴィックウェブページより

あいこ
あいこ
まずは、渡辺さんが今のお仕事をされる経緯みたいなものを教えていただきたいです。
はい。もともとはイギリスでプロダクトデザインの仕事をしてたんです。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
そうなんですか!?
家具デザインとかやってて。一人のデザイナーとして認知されるまでに、年間〇〇〇千万かかることなんてざらにあることなんです。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
え!デザイナー自身が投資するお金ですか?
そう。売り込みするのに時間がかかって、お金がかかって。その間はお金もらえないわけです。それで途中でくじけて。そのときにたまたま知り合いにイギリスの有名な建築家・リチャード・ロジャースのパースを描いてるところがあって、そこでなんかバイトを始めて。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
へぇ!凄いめぐり合わせですね。
架空の物、リアルではないものを作ってお金をもらう。素晴らしいなって始めは思いました。もともと美大卒だったのもあったし、その時にもうCGも描いていて3Dも好きだったから、これはいいと思いました。どんどんどんどんそっちに入っていきました。
渡辺健児さん
渡辺さん

渡辺健児さん

日本に帰ってきて、ビジュアライゼーションを個人事業主として始めて、著名な設計事務所などの依頼でたくさんのパースを描かせてもらいました。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
おぉ!
そのような中、2013年に「どうやって施工したらいいかわからないけど、渡辺さん3D使えるよね、なんとかしてほしい……」って施工会社から依頼がありました。これは今でいう施工BIMの仕事だったんですけど、ようやく現場に近い仕事にたどり着けたなって思いました。建築のビジュアライゼーションって企画段階のパースの依頼が多く現実のものから遠いと感じていました。ずっともう少し現場に近い仕事がしたいと思っていたんです。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
なるほど。そこからBIMのお仕事に携わるようになっていくんですね。
当時2013年ってBIMは黎明期も黎明期で……施工BIMを取り組んでいた会社もまだまだ少なかったと思います。こういう話をしていても、『BIMって何?』っていうところだと苦しいでしょう?
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
そうなんです!

そうなんです!!渡辺さんの経歴も興味があってもっと深堀したいのは山々なんですけど、BIMについて理解しないと、インタビューが成立しないんです……今までBIMの話題をのらりくらりとやり過ごしていた私のために教えてくださいー

BIMってなにか教えてください!-①

BIMってなにか教えてください!-①

あいこ
あいこ
すみません。そもそもBIMってなんなんでしょうか?私のBIMに対しての認識はふにゃふにゃです。
じゃあちょっと資料見ながら説明しますね。
渡辺健児さん
渡辺さん

あいこ
あいこ
お願いします!!!
建設業界の問題点について
建設業界には問題点があるわけです。まずそこからいきますけど、ここにおもしろい数字があります。ちょっと古いんだけど、94年と13年の生産性の比較が各業種であって、建設業はなんと生産性が88%に落ちてるわけですよ。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
ほんとだ!
これはなんでかっていうと、工期が短くなっているのに、プロジェクトはどんどん複雑になっている。多様な関係者の介在による作業効率の悪さが原因にあると考えています。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
なるほど。
例えば、車は1つつくるのにメーカーの中で完結、もしくは徹底的な子会社とか孫会社とか、1つのグループでびっちり軍隊みたいに完結していたりします。一方で建設業は、事業者・設計者・施工者など別々に存在し、別々に動いていたりしています。各々独自のルールがあり、その中で動きがあったりします。
渡辺健児さん
渡辺さん
あいこ
あいこ
たしかに、そうですね。
建設現場で働く労働者が足りない状況の中、相変わらずマンパワーに頼っている節があります。
渡辺健児さん
渡辺さん

BIMについて教えて頂いてる風景 じゃんッ!すみません、いいところですが1回切ります。第2話に続きます!
第2話はBIMについてよくわかってない方には必読です!うきうき!また賢くなっちゃった!嬉しー

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