第3話 3ds MaxとRIGNA CG LABO の制作部隊 -【業界インタビュー Vol.5】RIGNA株式会社

こんにちは。あいこです!
『RIGNA CG LABO』の伊勢田さんに、インタビューを実施中!

第3話はいよいよ!CG制作に使っているソフト「3ds Max」と制作部隊の管理体制について、深堀りしちゃいますよ★ では、れっつごー!

RIGNA CG LABOの事例

あいこ
あいこ
使用ソフトは3ds Maxなんですよね?
3ds Maxと、動画もやっているのでLumionやMayaも使っています。もちろんレタッチの時に必要になってくるのでPhotoshopもですね。あとはSketchUp、Unreal Engine、UnityやShapesparkなど案件によって使い分けてますね。
伊勢田さん
伊勢田さん
あいこ
あいこ
新しいソフトの開拓や導入はやっぱリサーチしてよさそうなものを試していってる感じですか?
まさにそうですね。あとは使っている技術者たちがなにが使いやすいかっていうところももちろんありますね。クオリティが高くてもあまりにも時間がかかっていたら建築のパースはお客さまのプロポーザルに間に合わないので。クオリティが高く使いやすくというところで考えています。金額的な部分はそのうち回収できると思うので、そんなに気にはしてないですね。
伊勢田さん
伊勢田さん
槙田
槙田
今50名くらいいらっしゃるじゃないですか。全員3ds Maxをつかってらっしゃるんですよね?
そうですね。全員つかえますね。
伊勢田さん
伊勢田さん
槙田
槙田
プラグインや、ライティング・レンダリングの設定のルール化など決められているんですか?
一応、ある程度の設定は決めています。ただ業態やお客さま一人ひとりの好みはかなり異なりますし「格好よく仕上げてほしい」というようなお話があったりしたときに、その《格好よく》をお互いの頭の中をどこまですり合わせできるか次第だと思うんです。こちらとしては一番イケてるデザインでテクスチャなどもやりこんだなって思っていても、お客さまの意向がまったく違っていたらそれは《格好いい》にはならないので。そういった点は慎重に確認しながらやっていますね。
伊勢田さん
伊勢田さん
あいこ
あいこ
たしかに、認識のすり合わせが一番大変そうです。
私の場合、新規のお客さまにご依頼いただいた際は、「今までご発注されたCGの中で一番よかったと思うもの」もしくは「今回求めているクオリティのパース図」を共有していただけますか?と話しています。
伊勢田さん
伊勢田さん
槙田
槙田
なるほど!
なので、それに合わせてプラグインや、ソフトの質感などを考えます。3ds Maxでなければ表現できないクオリティのものもあれば、そうでないものもあるので。商業施設のボリューム確認に関していえば、プランが変わる傾向があるので、最初SketchUpで打ち合わせに参加し、その場で変えるお手伝いをします。最終的にそれを3ds Maxに移行して綺麗な作品として整えていくこともありますし、モデルデータを使ってVRやアニメーションにする場合もあります。なので、一人ひとりに合わせて変えているというのが現状ですかね。
伊勢田さん
伊勢田さん
あいこ
あいこ
基本的には毎回フォーマットのように数値が決まってて、それぞれのクリエイターでバラつきがでないような体制なんですかね。
そうですね。現状、50名にとどめているのはそういった理由からでもあります。目の届く範囲で共通認識を持った状態で業務を行っています。
伊勢田さん
伊勢田さん
あいこ
あいこ
チェックは伊勢田さんが行うんですか?
制作者の中にも1人まとめ役がいて、まとめ役と私のダブルチェックが必ず入ります。その際に「このセッティングにしたらこういうふうに見えて見栄えがいいかなと思うんですけど、いつもの感じとどちらにしましょうか」という提案がきたりします。私の方で大体のお客さまとのヒアリングは終わっているので、そのお客さまに合わせた形で提案するようにしていますね。
伊勢田さん
伊勢田さん
あいこ
あいこ
なるほど。管理体制もしっかりできているんですね。
槙田
槙田
今、お仕事の中でインテリアと外観どちらが多いんでしょうか?
えーと、今はインテリアのほうが多いですかね。
伊勢田さん
伊勢田さん
槙田
槙田
プロジェクトの進め方というか、どういうふうにチーム構成されて実際動いていますか?
チームの中でもいくつかに分けています。商業系が得意なチーム、住宅系が得意なチーム、あと動画・VRが得意なチームという形で。もちろん全員VRソフトやさまざまなCGツールを使用することはできるのですが、より特化したところに当て込むようにしております。
伊勢田さん
伊勢田さん
あいこ
あいこ
ほぇ~!すごい!全員がいろんなツールを使えるんですね!それは最初学ぶ人がいて、徐々に操作方法をチームごととかでみんなに伝えていく感じなんですか?
そうですね。あとは、やはりこの業界は他社から移ってくることもあるので、もとから習得している人もいます。経験を持った上でよりステップアップのために入ってくるっていうようなケースが多いので。
伊勢田さん
伊勢田さん
あいこ
あいこ
なるほどー。それならいろいろ共有できますもんね。技術だけじゃなくてやり方とかも。では、あまり新卒で入られる方はいらっしゃらないんですか?
CGや設計施工、デザイン全般となかなか難易度が高い業界だと思うんですよね。とくに昨年から今年にかけ、コロナの影響で、新卒の学ぶ場としては通常に比べると少し厳しかったかなと思います。ですが、もちろん新卒も取っています。育てていくということも一つ事業部を大きくしていくうえで必要だと思いますので。
伊勢田さん
伊勢田さん
あいこ
あいこ
学校とかで建築やCGの勉強をしている子の方が強いとは思うんですが、まったくやったことない方もいらっしゃるんですか?
はい、やはり気持ちで入ってくる人間もいます。それこそ、給料これでいいのでどんどん学ばせてくださいと、熱い気持ちで入ってくる人間もいます。そういった人間の方が最初のスタート地点がみんなより遅いので、頑張ってくれたりするんですよね。一日でもより早く戦力になろうという意識も強いので。
伊勢田さん
伊勢田さん

伊勢田さんインタビュー風景

土台がしっかりできていて意思の疎通も図れているのは働きやすいだろうな!
いろいろなソフトが使えるのはレベルアップはもちろん、自分の得意分野を見出すことができるしやはり最高だな。

天野 愛子

天野 愛子Writer, Interviewer

記事一覧

フリーランス2年生。 建築CGパース制作会社退職後、心が踊る出会いを求め、活動の場を多岐に渡り拡大中。

関連記事