第4話 ビジュアライズ業界の営業について -【業界インタビュー Vol.5】RIGNA株式会社

こんにちは。あいこです!
『RIGNA CG LABO』の伊勢田さんに、インタビューを実施中!

第4話は、経営に直結する「営業」のお話です。
未経験からCG業界の営業をすることになった、伊勢田さん。お客さんとの認識の違いなどに直面し、苦労されることも多かったとか。。
リアルなお話を伺いました、ぜひご覧ください!

RIGNA CG LABOの事例

でも営業ってなってくると未経験ってなかなか… ただでさえCGってニッチな業界だと思うので。
伊勢田さん
伊勢田さん
槙田
槙田
肌感がわからないとなかなか営業は難しいんですね。
そうですね。求める人材も未経験じゃなくて経験者となってくると、図面が読める、営業経験がある、パースに関しても知識が最低限あるという条件を考えると相当狭まるんですよね。人材募集をしていると、こんなにいないものなのか、と思うくらい少ないです。そこが今後の課題の一つでもあります。
伊勢田さん
伊勢田さん
あいこ
あいこ
たしかに営業さんって特殊な世界ですね。技術的な知識も必要で、さらに営業スキルも必要になってくるんですもんね。
しゃべれる人間ってやっぱり強いと思うんですよね。私も常日ごろ心がけているのですが、営業は自分のしゃべりたいことだけ押し付けてても受注には繋がらないんですよ。
お客さまが本当に求めていることを、話しながらしっかりといかに引き出せるか。
あと硬すぎるのもよくないと思うので、ある程度時事ネタや、ちょっとした雑談も交えながら話をしてます。そういうことができる人間って、さっきの話に戻りますけどClubhouseでも話せると思うんですよね。
伊勢田さん
伊勢田さん
槙田
槙田
なるほど!
私も設計から営業に変わった時は営業経験ゼロだったんですね。最初はディレクターの立ち位置で入ろうとしていたのですが、「お前はしゃべれるから、営業のほうが絶対向いてる」と当時の社長に言われまして。確かにそうだなと今実感しているので、感謝しています。
伊勢田さん
伊勢田さん
槙田
槙田
営業ってすごいクリエイティブだと思うんですよね。その人じゃないといけないっていう。
そうですね。ある意味特殊かなとは思いますね。得にCG業界への営業となってくると。
伊勢田さん
伊勢田さん
あいこ
あいこ
最新のものへの感度ももちろん必要ですもんね。次々とソフトが出てくるから、お客さまにもたぶん質問されるでしょうし。
そうですね。さまざまな知識は必要になってきますね。CGだけではなくてVR・ARなどさまざまなことを聞かれるようになってきています。CGとVRも一般化されはじめてきて、「こういう感じでVRをやりたいんだよね」とゲームのフォートナイトを引き合いにだされたりもします。
「建築上で表現すると非常にデータも重くなりますし、金額的にも跳ね上がってしまう、アプリ開発も必要なので数千万くらいかかると思いますよ」ってお話すると「40万くらいでできないの?」というような反応だったりするときもあります。
伊勢田さん
伊勢田さん
あいこ
あいこ
金額の認識が全然違いますねー!
引き合いとしては多くなってきてますが、まだまだ現実的に何をどこまで出来るのかというところまでは伝わってないのかもしれません。
さまざまな種類のCGが今は一緒くたに伝わっているんだろうなと感じてます。
伊勢田さん
伊勢田さん
槙田
槙田
建築の業界もそうなんですが、だんだんと映像業界やゲーム業界などさまざまなところで仕事の領域が重なってきているので、ビジネスの幅も広がっているのではと最近感じているんですが。
だいぶあると思います。コロナになってから特に多いかなと思います。人が集まること自体が懸念されるようになり、規制を受けていく中《人と人が会えない中でどうしたら会えるんだろう》という質問への解として、VRで表現したり、3D撮影のカメラを使ってそこにタグを埋め込んでECサイトに飛ばしたりと。
CGパースは、件数としては例年に比べると少なかったかなとは思うのですが、そのかわりVRが圧倒的に増えました。
レコード会社、展示会業者、ゲーム業界などさまざまな業態のお客さまからご依頼やお問い合わせを今もいただいています。
伊勢田さん
伊勢田さん
※webサイトより抜粋

※webサイトより抜粋

槙田
槙田
今おっしゃっていた、VRの中にオリジナルの家具を置いたり、ECサイトとの組み合わせなど御社ならではのサービスかと思うのですが。
やはり家具とCGは、ある程度密接な関係にあると思います。各メーカーごとに自社のモデルをつくっているところはあると思うのですが、家具屋がCG事業をはじめるというのはなかなか業界的にもなかったと思います。そこが私がRIGNAに移った一番のきっかけでもありました。
伊勢田さん
伊勢田さん
槙田
槙田
なるほど。
前職にいたときも、家具メーカーにはかなりアプローチをかけていました。ただ、家具の場合、NDAを結んだとしても、詳細図を渡すことでリプロダクトできてしまうという懸念がありました。ですが、RIGNAは何十年もそのメーカーさまの家具を店頭で販売させていただいていましたし、オリジナルの家具もあるのでリプロダクトする必要性がないんです。
伊勢田さん
伊勢田さん
あいこ
あいこ
きっと安心感が違いますよね。(NDAとリプロダクトってワタシシラナイ…)
※NDAとは秘密保持契約の略称。リプロダクトは現在の日本では非正規品、つまり模倣品という意味。また一つ賢くなれました!
3Dモデルにすることによって、その家具を本来メーカーさまが思っている理想の空間に置くことができますし、そのクオリティが高ければもう実写でやる必要はないですよね。
搬入搬出の手間や空間の構成、四季もそうですし、朝から夜などの1日の流れをなにも気にしなくていい。
実写の工程を無くすことで、かけていた費用を抑えることができますし、3Dデータも保持できるので、2次利用3次利用もできるのではないでしょうか?というご提案を各メーカーさんにしています。
実際、新しいカタログにCGパースを採用いただいたメーカーさまもいらっしゃいます。
伊勢田さん
伊勢田さん
あいこ
あいこ
たしかにお得ですね!
パースの中にモデリングした家具を入れて、そのパースを見た施主さまがこの家具も一緒に買いたいとなった場合、メーカーさまにも還元できます。そこが家具メーカーがCGを始める強みかなと思いますね。
伊勢田さん
伊勢田さん
槙田
槙田
たしかに!凄いですね。
あとノンストップというところも強みかなと思います。設計もできてコーディネートもできて、CGもつくれて家具も買える。
伊勢田さん
伊勢田さん
槙田
槙田
クライアントさんの営業ツールにもなっていいですよね。ARとかも展開できますもんね。
はい。なので最近は営業ツールとしてもいかがですか?というお話もさせていただいてます。IKEAさんは家具のCGカタログを取り入れたのが非常に早かったと思うんですよね。
なのでそういった手法やいいところはどんどん取り入れていこうと動いてます。今ちょうど私の背景も家具メーカーさまのカタログ用のCGの一つなんです。
伊勢田さん
伊勢田さん
槙田
槙田
全部つくられているんですね!
今のお話、実際に伊勢田さんが営業先でお話をされているイメージが鮮明に湧きました。

伊勢田 陽介さん

人を引き付ける力ってものが絶対に必要だよなっていろいろな方にお話し聞いてきて毎回本当に思います!
やっぱり話が旨いというのは大きな武器!人を巻き込んでついていきたいと思わせる話術が私も欲しい!単語が出てこないとか言葉が出てこないとか言ってないで独り言でもいいからべシャリを鍛えようと思いました!

関連記事