第6話 未来に向けて -【業界インタビュー Vol.8】株式会社アクティブデザイン

いよいよ最終 第6話となりました。アクティブデザインさんが考えるCG業界の表現の未来、それに向けてどう自分たちも成長していくか、語っていただきました。
さらに、これから業界を目指す皆さんにも、アドバイスをいただいています。
全6話通して、この建築ビジュアライゼーションの業界のワクワクが伝わっていたら、私としても嬉しいです^^
それでは、どうぞご覧ください♪

第6話 未来に向けて

アクティブデザイン 田中さん・今田さん・岡さん
天野愛子
あいこ
この業界、こうなってほしいとかってありますか?
我々のやっていることは、別の業界の人たちから見れば「決まった形を決められた素材でつくっているオペレーター」だったり、「設計者ではないので、クリエイティブな面は全然ない」と見られることも正直あります。
実際、蓋を開けてみれば、家具や植栽、車など必要なものはすべて作っていて、建物のこだわりを感じてもらえるビジュアルに仕上げていて、結構器用というかセンスが問われるんです。
そういった意味では、「もう少し温かい目で見てほしいな(笑)」っていうのはあります。
田中さん
田中さん
天野愛子
あいこ
実は、こんなにいろいろやってるのに…。
そうなんですよ。だから、地位向上を図れたらいいな、っていうのが想いですかね。
田中さん
田中さん
槙田
槙田
この『Kviz』を立ち上げたのも、是非とも皆さんのクリエイティブな部分を紹介していきたいというのが、一番の理由です!
今田さんはいかがですか?
アクティブデザイン 制作CG事例08
建築ビジュアライゼーションって、最近聞くようになった感じがします。
CG・静止画・動画、ゲームエンジンなどまるっと含めて「ビジュアライゼーション」ということで、間違ってないですよね?
今田さん
今田さん
槙田
槙田
その認識で大丈夫です。
海外の建築CGを参考にしているんですが、日本とは違う価値観で制作しているんです。
つまり、下請けではなく、建築の設計チームの一員として、クリエイターとして存在している。
うちもパース制作ではなく、建築CGを作っているという意識で、仕事をしたいと思っています。
今田さん
今田さん
天野愛子
あいこ
なるほど。
価値観が多様になるにつれ、「パースはかくあるべき」という価値観の人も減り、より表現が自由になってきた感じはあります。
今後、若い年代の人たちが発注元になってくると、より魅力的なビジュアル制作が加速される気がします。
それってすごく良いことで、建築ビジュアライゼーションも建築業の枠を外れ、マンションだけでなくさまざまなビジュアルにも関っていくようになるのではと、期待しています。
そういうふうに、弊社の建築ビジュアライゼーションも発展していきたいですね。
今田さん
今田さん
アクティブデザイン 制作CG事例09
天野愛子
あいこ
今後、この業界を目指したい人たち、始めたい人たちに、アドバイスがあれば!
今田もそうなんですけども、上手な人ってアドバイスを求めると「よく観察しろ」って言うんですね。
「観察しろってどういうところを見るの?」って聞いても、「全部」だって言うんです。
だから、この業界を目指す人は『観察力』っていうのを磨きましょう、っていうところですかね。
田中さん
田中さん
天野愛子
あいこ
たしかに。こういう仕事やってなかったら、「天井って結構暗いんだな」とか、そういうところをなかなか普通に生きてて、注目して見ないですもんね。
見ないですよね。収まりであったり影の中の見え方だったり、照明があたってる場所はどうか…など。
同じ絵を見ても、Aの人とBの人で、情報の収集の量が変わると思うんです。その情報収集できる力を養うといいんじゃないかなと思いますね。
田中さん
田中さん
アクティブデザイン 制作CG事例10
CG自体の敷居はすごい下がってきていて。
実際、うちの会社も3ds Max知らなくても、0から教わり使えるようになるので。
CGの勉強より、今やられてる勉強をしっかりしていただいたほうがいいかなと。
仮に、建築学科の生徒だったら、建築の知識をつける、いい建築を見る、図面を描くとか。
基本的なベーシックな勉強を頑張るのが大事かなと、思っていますね。
今田さん
今田さん
天野愛子
あいこ
たしかに。モデリングは慣れな部分もあるから、トレーニングと一緒で何個もやってみれば早くなるって、言われました。
建築学生でCGを学んでいる方は、是非自分の好きな建築をCGにしてみるのがいいかなと。
モチーフを決めて、それをCGでなるべく再現してみる。
近づける努力をすれば、自然と観察眼とCGの力が付くと思うので。
今田さん
今田さん
天野愛子
あいこ
なるほど、そうですよね。自分でも見比べることができるし、アドバイスもしてもらいやすいですね。
さらに、ライティングも「この雰囲気をつくるにはどうしたいいのか」とか考えて勉強になるので、自分の好きな建築をCGにすることをおすすめします。
今田さん
今田さん
僕はですね。趣味や本当に好きなものが、最終的に作品になんらかの形で反映すると思っています。
それが個性になるというか、その人の作家性みたいなものになると思うので。
なので、趣味を突き詰めるのも良いかと。
岡さん
岡さん
アクティブデザインの皆さんと、Kviz編集部:槙田・あいこで、集合写真ぱちり!ありがとうございました。

﨑山さん、岡さん、田中さん、今田さん、ありがとうございました。
このお仕事って、あらためて技術職なんだなって、感じることのできる回でした。

個人的にアクティブデザインさんの光の表現が好みです。
ストーリーを持たせた印象付ける絵づくり!参考にさせていただきたいと思います!

なお、今後の成長を見据え、株式会社アクティブデザイン CG制作部及びCS事業部は、2022年1月より『株式会社アクティブリテック』に合流し、事業展開を開始しているそうです。

今後のビジネス展開も目が離せませんね!

あいこ
あいこ

関連記事